MATSUDAI

 
準備期間も入れて足掛け6年の交流が続いている、夢中塾発足以来の交流地域です。(市町村合併で、現在は十日町市に編入され、松代町の呼び名は消滅してしまいました)代表的な日本の中山間地域で、堺屋太一風に言えば、若者が出てしまって、高齢者だけが残された残留型高齢化地域です。
  
里山と棚田以外には何もない山村ですが、なんとこの地で、アートで地域を活性化というアイディアの元で、2000年に大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレが開催されました。
外人などほとんど見たことのないこの町に、32カ国148組の芸術家たちが集い、思い思いに創作活動を展開し、作品をこの地に残していきました。この活動は、いまも3年に一度続けられ、町中にアートがあふれています。

ただし、さすがに田中角栄のお膝元、公共事業が地域発展の源という考えを持ついわゆる保守層が多いのも事実で、芸術活動が地域活性の起爆剤となるまでには、まだ時間がかかるようです。ただし、公共事業費が往時の半分以下になっていく過程で、建築業者等の転業・多角化も進んでいます。行われている試みの多くは、体験学習・山村留学・グリーンツーリズム・アグリツーリズモなどで、都市居住者との交流事業に比重が置かれているようです。
また、この地域に残る、住み手がいなくなった古民家を再生し、都市在住者などに供給する事業を営む会社(ドイツ人社長)や地元農産物を加工し自主流通にのせて販売する事業者の出現も見られ、都会居住者との接点が多い分、中に溶け込みやすい地域といえると思います。

町役場の松代町紹介 

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